校長挨拶

                                             校長 藤 田 崇 充

 令和6年度は、4名の新しい教職員と26名の新入生を迎えて、教職員16名、生徒74名の総勢90名でスタートしました。今年度、別保中学校は、校訓である「未来を開く強い意志」の理念のもと、学校教育目標を次の3つに定め直して教育活動を進めて参ります。

 1 自主性をもち学び続ける生徒
 2 自らを律し広い心をもつ生徒
 3 心身を鍛え人生を切り拓く生徒

 学校は、生徒にとって常に安心安全な場所でなくてはなりません。生徒が誰一人として学校で嫌な思いをすることや、集団の中で居場所がなく、辛い思いをするようなことがないように、全教職員で、一人一人の生徒を注意深く見ていき、大切に育てていきたいと考えております。生徒一人一人がそれぞれの目標を立てるように、学校でも毎年、年度の目標、重点を掲げ、教育活動を進めています。今年度の別保中学校の重点目標は、「自己実現の為に学力を高めようとする強い意志を持ち、主体的に粘り強く取り組む生徒の育成」です。子どもたちには、次のようなスローガンを示して、一年間、頑張ってほしいと期待をしています。

 「いい顔、笑顔、気持ちのいい挨拶日本一!」

この重点目標が達成されたときには、①「わかった」「できた」のいい顔が見られ、 ②いじめがなく安心して生活できることから自然に出る笑顔があふれ、 ③お互いを尊重して交わし合える気持ちのいい挨拶がこだまする学校の姿が見られると思っています。

 今の中学生が大人になった時の社会は、変化が激しく予測がつきにくい状況となっていることが様々な方面から言われています。その見通しのもと、社会を生き抜くために必要な資質・能力が見直されて、新しい学習内容に切り替わり、学校にはタブレットなどの情報端末が導入されて学習スタイルも様変わりをしてきています。別保中学校の教員は、次代の地域をつくり、支える人材を育てる為に「教科のプロ」、「学びのプロ」として生徒に寄り添いながら資質・能力を育んで参ります。しかし、学校教育だけでは、この目指すところは達成できません。「我が子の子育てのプロ」としてのご家庭の協力が必要不可欠です。①基本的生活習慣 ②家庭での学習習慣 ③家庭人・社会人としての常識など これらのことがらは、生徒一人一人で達成状況が違います。将来、お子さまが地域社会において活躍できる大人になるよう学校と地域・家庭が、互いに補い合いながら、協力して導いていけたらと思います。

 教員と生徒という立場の違いはありますが、別保中学校の教職員はともに学ぶ存在として、決して上から目線ではなく、校訓「未来を開く強い意志」を持った人を育てるために力を尽くしていきたいと思います。一年間、ご支援とご協力をお願いします。