校長挨拶

                                             校長 藤 田 崇 充

 令和5年度は、私も含め6名の新しい教職員と18名の新入生を迎えて、教職員16名、生徒72名の総勢88名でスタートしました。これまで新型コロナウイルス感染症拡大防止のために様々な学習活動が、マスク着用の上で縮小や時間短縮をしながら実施されてきました。今年度は感染防止対策も緩和されてきており、世の中の動きとともに少しずつもとの学校生活を送れる状況になっていくものと思われます。少しでも落ち着いた中での学習が進むように環境を整えていきたいと考えています。

 今の中学生が大人になった時の社会は、変化が激しく予測がつきにくい状況となっていることが様々な方面から言われています。その見通しのもと、社会を生き抜くために必要な資質・能力が見直されて、新しい学習内容に切り替わり、学校にはタブレットなどの情報端末が導入されて学習スタイルも様変わりをしてきています。別保中学校教員は、次代の地域を支える人材を育てる為に「教科のプロ」、「学びのプロ」として生徒に寄り添いながら資質・能力を育んで参ります。しかし、学校教育だけでは、この目指すところは達成できません。「我が子のプロ」としてのご家庭の協力が必要不可欠です。①基本的生活習慣 ②家庭での学習習慣 ③家庭人・社会人としての常識など これらのことがらは、生徒一人一人で達成状況が違います。将来、お子様が地域社会において活躍できる大人になるよう学校と地域・家庭が、互いに補い合いながら、協力して導いていけたらと思います。

 学校は、生徒にとって常に安心安全な場所でなくてはなりません。コロナ感染症対策の徹底はもちろんのこと、生徒が誰一人、学校で嫌な思いをすることや、集団の中で居場所がなく、辛い思いをするようなことがないように、全教職員で、一人一人の生徒を注意深く見ていき、大切に育てていきたいと考えております。生徒一人一人がそれぞれの目標を立てるように、学校でも毎年、年度の目標、重点を掲げ、教育活動を進めています。今年度の別保中学校の重点目標は、「自分の学力を高めようとする強い意志をもち、何事にも主体的に活動する生徒の育成」です。これを常に意識して、子どもたちには、①学力を高めるために、しっかり勉強に取り組むこと ②何事にも自主的に取り組む姿勢で臨むこと ③コミュニケーションの根幹である挨拶と日本人としての美徳である礼儀正しさを、相手のことを考え、思いやりの気持ちを持って表現すること を期待しています。

 教員と生徒という立場の違いはありますが、別保中学校の教職員はともに学ぶ存在として、決して上から目線ではなく、校訓「未来を開く強い意志」を持った人を育てるために力を入れていきたいと思います。ご支援とご協力をお願いします。